伝説15 村の起源・地名の由来

大附おおづけの地名のいわれ(大柿町)
 大附は、 くは「王着」の字を当てていました。柿浦の末友家の文書に、「承久元年(一二一九)王着浦に海賊軍勢押し寄せ農作物たなつもの 、略奪に遭う」という訴状があり、「王着」と されています。その由来は、大昔、大王様がお着きになり、ここに住み着かれたので、「王着」という有難い地名 が残ったというのです。「大王様」は神功皇后の伝説 に結び付くのではないかとも言われていますが、はっきりしたことはわかりません
 江戸時代のこと、名主 ・佐々木半兵衛が郡奉行所に出向 いた時、小役人から「オーチャクの半兵衛」と ばれ、大勢の人々の前で赤恥をかかされたことがありました。その場は引き下がったものの腹の虫が まらず、とうとう「大附」に字を替えたそうな、という話が えられています。
(奥田権太郎 『柿浦風土記』)

奥田権太郎氏は大柿町柿浦出身の郷土史研究家で、『柿浦風土記』を自費出版した。現在は神戸市に在住。この話は柿浦の古老から聞いて書き留めたものらしいが、古老 の氏名は不詳。
なお、原文を みやすい表現に書き めてある。