伝説20 山・峠・由来

古鷹 のいわれ(江田島町)
 むかし、 の若者が小舟で漁に出て、大嵐に遭ったんだそうです。舟は木の葉のように れて、とうとう若者は舟酔いで倒れてしまいました。舟はどこへ流されて行くやら…… っていました。その時、一羽の大鷹がやって来て、舟の舳先へさきの綱をくわえて、必死に羽ばたきながら江田島湾までいて帰ったんだそうです。大鷹は舟の上を何回も飛び回って、やがて江田島湾 にそびえる高い山へ向かって見えなくなりました
 数日後、若者 はその山に登って大鷹を探しましたが、どこにもその姿を見つけることはできませんでした
――あの大鷹 は、神様の化身にちがいない。
 そう悟った若者はこの山頂に大鷹をまつって「お鷹神社」を創建し、島の舟と航海の り神となりました。しかし、その後沖を通る舟は帆を下ろして敬っていましたが、山頂にあったのではお参りするのに大変 だということになり、ふもとの小高い丘(現在の海上自衛隊第一術科学校大講堂裏)に されました。
 そういう言い伝えにちなんで、この山を「古鷹山」と ぶようになったと伝えられています
(伝承者・竹本輝雄)

古鷹山は高さ392メートル。明治21年(1888)8月、海軍兵学校が東京の築地から江田島へ移されたことにより、「江田島の兵学校」とともにその名を全国 に知られるようになった