伝説 23 祠堂しどうの由来

鹿川かのかわの薬師堂の由来(能美町)
 いつのころかわからん、だいぶん のことです。
 春になって野良仕事 にはもってこいのある日、山根さん(一説では、農夫・豊松)が畑を耕していると、くわの先が何かに当って硬い音がしたんじゃそうです。そこを掘って見ると、漬物石 にちょうど良い大きさの石が出てきた。それで家に持って帰って、 を削って丸くかたどっていたら、血がたくさん滲み出てきた、いうんです。不思議 なことだと思いながらも、漬物石として使っていたところが、ある晩、その石が夢枕 に立って、
「私は薬師家 の石なので、家に帰してください」
 と を流して頼むんじゃそうです。気味悪くなった山根さんは、早々にその石を薬師家に返しました。そこで、薬師家 では薬師堂を建ててその石をまつったということです
(能美町青年団・鹿川隣保館若者会編『郷土の歴史』)
鹿川の薬師堂