世間話8
妖怪の奇異
火
の玉を見た話
(沖美町)
私
の兄が若い折の話です。
兄は自転車で柿の浦まで出て、呉
工厰
こうしょう
へ通勤しておりました。ある晩のこと、黒神さん(人名)といっしょに
才越
さあごえ
(峠)を下っておると、イヌボウラ(地名)の畝筋を、大きな火の玉が
コ
ロコロコロコロ次から次へと転んで行ったんじゃそうです。二人は気持ちが悪うなって、
一生懸命
自転車を踏んで家へ帰ったということです
。
(話者 川本忠男)