夏のヒノヌケ(昼食後、三時ごろまでの休憩)の時、子どもは昼食もそこそこに、海や近くの池へ泳ぎに出かけていましたが、そういう時には必ず大人たちから、こんな注意を受けたものでした。
「胡瓜を食うて泳ぎに行くなよ。猿猴に捕られるド。猿猴は胡瓜が好きじゃけえ、胡瓜を食うたコマァ(小さい)子が泳ぎよると、尻に手を突っ込んで腹ん中の胡瓜を取るんよ。それで、取られた子は死ぬんじゃ。死んだ子の尻を見てみい、みんなポカッと穴が開あちょろうがいや。大けぇ子のは取られんのよ。ほいじゃが、油断しちょると取られるんでえ」
当時の農家の昼のおかずは、どこの家でも大抵胡瓜モミか、胡瓜ナマスでしたから、子どものころは悩んだものでした。
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